先日BSプレミアムで黒澤監督の『羅生門』を録画して観てました。
平安時代のものは何でも見たいです。
が、しかし。
昔の作品はテンポが遅くてどうもついていけない感じになりました。
さすがにライティングや画面構図、時代背景は勉強になるのだけど、いかんせん流れがゆっくり。
その時間の速度はこの映画に必要なサイズなので文句のつけようはありません。
ストーリーも派手なものではないのでせっかちな自分には向かなかったのだと思います。
しかし、こんな素人がおこがましいのだけど映画美術として納得できる作品でした。
漫画の劇画というのはここから習ったものなんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう。
黒澤監督のモノクロのコントラストの強い画像がまさに劇画です。
昔の日本人の貧弱さ、髪結いのゆるさ加減、あくの強い男のごわついた感じなど劇画の手法の原点に見えました。
似たようなもので今様髪の毛の描き方はゲームキャラの影響ですね。板状ポリゴンに髪の画像を貼り付けて植えるキャラのヘアスタイルがコミックに影響出てます。