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いろいろ語ってます

MAXIMAの更新をしてから「男天女」を描き始めてます。
当初の設定では独特の雅な文化が特徴の室町時代にしていたのですが、政治的に不安定なので安定している平安時代を想定してます。
昔はどの時代も安定とは言えないのだけどこれだけ続いた貴族文化なので、人間一人の一生を描くには時代の変化に左右されないのではと思うのです。
それに魑魅魍魎としたものが信じられていたことで不思議な事にも違和感ないような時代ですからね。
ただ風俗面では室町は面白いです。
歴史に詳しくないのでコミックは何もかも適当ですが。
コミックから離れて歴史として思う平安時代は貴族社会はともかく、一般人の生活って貧困としか言えませんね。
気候も氷河期というだけあって、美味しいものはないし、飢饉、火災、地震など最悪な時代だったそうです。
日本史という長いスパンで考えた時、それは最悪な時代なのだろうけど、当人たちには普通だったのかもしれませんね。

自分が平安時代の参考にしている映像はいくつかあります。
代表的なものでは、溝口健二監督の『新平家物語』と大河ドラマの『義経』です。
この両方を見ると今の『平清盛』がよく分かるんじゃないかと思います。
あとは『遙かなる時空の中で』シリーズですね。とくにシリーズの3は登場人物を覚えるには分かりやすい。ただしあくまでもゲームキャラです。

『新平家物語』は昔の日本映画ですが、”昔の”というだけにリアルな感じがでてます。清盛が白河法皇のおとし子ということに悩むところも武士っぽい。
『義経』は源氏の人間関係だけでなく、平家側も平家の良さがあって清盛の息子達の生き様までよく分かります。
中でも知盛はすんごくいいです。配役の阿部寛さんが知盛の魅力を充分出してくれてます。
ドラマなのでどれもきれいごとですけど歴史を知るきっかけにはなりますね。

しかし、コミックでもメジャーな漫画家さんの平安時代物はファンがいますが同人ではかなり冒険です。同人でコアなファンっていなさそう。自分としてはウケ狙いで描いているのではないのでまさに趣味って感じです。

リーマンものではスーツを描くのに神経使うのだけどうまく描けなくて思うようにいかない。着物は多少誤魔化しがきくので描き易いかな。
平安時代の貴族の着物はあまりシワが目立たず、あっても直線的なんですが着物っぽさを出すため変えたりしてます。
描き方は布の素材にも依りますね。
木綿の着物は『薄桜鬼』のイラストが参考になり大好きです。カズキヨネさんってしっかりしたデッサンですごい。小賢しい工夫ではなく直感的に事実を見ているところがすごい。
視力がいいのではないかとご本人に聞いてみたいです。
コミックではありませんが、スポーツ選手も動体視力がいいと悪いとでは差が出るんじゃないかと思うのですけどね。
コンタクトレンズをしないと何も見えない自分にがっかりしてます。