記事一覧

貴族シリーズ読破

ファイル 200-1.jpg

遠野春日さんの貴族シリーズが12冊目の『貴族は王の褥で愛を知る』でとりあえず読破。このあと続編が出るのかは分りません。
ただし情熱シリーズの方は近々新刊が出るようです。
なんとかシリーズというものは終わりが見えないだけに気を抜けませんね。

『貴族は王の褥で愛を知る』はこのシリーズでアシフ皇太子の脇役だったバヤディカ王サファドと側近のルカイアのお話。
アラブ系の俺様攻めはこれに限らず作者が違ってもいいわー。
絶対大丈夫、お金も愛情も。
そういう安心感があるからリラックスして読めます。

シリーズ中どれも飽きさせず最後まで一気に読めましたが、健気な受けの監禁物や女装は少し辛かったです。もちろん愛しているが故の画策なので最後はいい終わり方をしており後味は悪くないですが。まあ、好みの問題でしょう、それと12冊のお話のバラエティです。

自分は本の読み方にクセがあって、みなさんはどうですか?
まずあとがきから読みます。
どういう経緯で書かれたかとか、事情が分りまた押さえどころも分ります。これをネタバレとしてあとにとっておく方もおられるでしょうが、自分としては先が見えるほうが大事なところを読み逃さずに安心できます。
次に挿絵を全部見る。そして最後に本文。

とにかく最後が予想できないとイライラして文章を飛ばしてしまう傾向があるせいでこんな読み方をしています。

さて次は岩本薫さんの『YEBISUセレブリティーズ』のコミカライズと小説です。恵比寿のデザインオフィスのお話ですが、設定が身近なお仕事なので楽しみです。
ああ、今年も貪欲☆

「貴族シリーズ」追記

貴族シリーズに限らないようですが、遠野春日さんの小説は最後まで不安定にぐるぐる回しておいて、最後にグッと締めるのがお得意のようです。
慣れない方は途中でやきもきしてしまうかも。最後まで行くとほ~っとします。
読んでよかったー、という気持ちになる。

ノロウィルスからだいぶ復帰しています。
コミックの更新が予想外で遅れてしまってがっかりです。すみません。

小説「貴族シリーズ」

ファイル 196-1.jpg
ファイル 196-2.jpg
ファイル 196-3.jpg

じつは元旦からノロウィルスにかかり嘔吐・下痢でこの数日間絶食状態です。病院やってないし、やってても感染のため行かないほうがいいらしいです。とにかく汚い話ですが上でも下でも”出す”これに尽きます。ウィルスを排除するのが一番で、あとは他の人への感染に気をつけましょう。
自分はひたすら白湯に少量のお砂糖を入れて飲んでました。熱は38度くらいでひどいのは半日、その後すこしずつ良くなり3日間ほどで起きれました。
しかし驚いたのは、3.5日ベッドに横になっていたので起きてから筋肉が衰え動くと疲れます。4日目にしてさっきチャリで病院に行ったのだけど足が~~ダル。

時々症状が落ち着いた時に読み始めたのがこのシリーズです。まだ全部読んでいません。
それぞれとても丁寧に書かれていてHシーンは攻めの労わりが伝わってきます。自分が男だったらされてみたいほど魅力的。
全体として大きな山や迫力はないのだけど自然になり行く様が疲れず飽きさせません。
わがままを言わせてもらえばイラストが・・・いや!本当にわがままで勝手な好みの問題なんです。

遠野春日「貴族シリーズ」全12冊Shy novels 

恋愛は貴族のたしなみ
・学生時代の恋心が屈折しながらも実ります。

香港貴族に愛されて
・攻めの香港貴族様のずっと慕っていた感じが良かった。

華は貴族に手折られる
・やるせない摩擦がいいです。

貴族と囚われの御曹司
・監禁されている青年とイギリス人の貴族の話で映画を見ているようで良かったです。

愛される貴族の花嫁
【未読】

貴族と熱砂の皇子
アラブの男に散々砂漠を連れ回されて、救われ引き離されたとたん恋心を意識し、諦めて日本に帰国しようとしたら!

以下未読
桔梗庵の花盗人と貴族
貴族と熱砂の薔薇
高潔な貴族は愛を得る
貴族は華に秘恋を捧ぐ
貴族は王の褥で愛を知る 
花嫁は貴族の愛に奪われる

アラブの王子様

ファイル 187-1.jpg
ファイル 187-2.jpg
ファイル 187-3.jpg

さて、岩本薫さんのロッセリーニシリーズの後半はアラブの王子様兄弟のお話です。
三兄弟の次男ラシードとロッセリーニの三男ルカの友達のお兄さんの桂一のカプ。
アラブの王子様の長男のアシュラフと桂一の弟の和輝(ルカの友達)。
すっげややこしいのだけど兄弟と兄弟のカップリングと言えば簡単ですね。
以下ネタバレに近いのかもしれませんが、この程度は予測がつくものです。

アシュラフは訳あって長男ですが王位継承を放棄しています。ゲイであることをカミングアウトしているのだけど、宗教的に公表できないのでアラブでは『訳あって』ということにしている。
BLなんで、ラシードも放棄することになるのですけどね。
詳しいことは読んでのお楽しみ。

ラシードの話の時はその芳しき逞しい王子のオーラでくらくらしましたが、次に読んだアシュラフのさすが長男光線はそれ以上の威厳を感じました。
ロッセリーニ長男のレオにも劣らない互角のオーラです。
アラブ王子の兄弟は『絶対者の恋』上下で近いうちに新刊が出ます。もう、わっくわくです!

今のところLA銀さんの攻メンズ、トップバリュー。

ロッセリーニからレオ、アシュラフ。
「豪華客船で恋は始まる」のエンツォ。
ふゆの仁子さんの『蜜約はスーツを脱いで 』のヨシュア。
「神官は王を悩ませる 」の羅剛。

コミックになると。
「BLACK SUN」のジュマル。

コミックではもっとたくさんいるのだけどジュマルがダントツなので代表です。

こうしてみると俺様規格ばかりで暑っ苦しいですねー。
王道ですよ。ブレてません。生粋の攻MENS。

これらを「胸に秘めて生きてやる~」みたいなのが原動力となり、かっけーDIESELの黒のBAGを景気づけに買ってみた。
黒のハラコの毛皮は色っぽい光沢がいいねー。
オチはBAGの自慢かよ。

もう一人のサクル

一つ前の日記で書いた「支配者の恋」である小国の皇太子のSPがサクルという名前だったのでびっくりです。
サファイアンナイトのサクルはアラビア語で鷹の意味だったことでその名前をつけたのですが、「支配者の恋」でも鷹のことが出てたんですよね。
まったくの偶然ですが言葉の意味から名づけたという経路を考えると、BL脳にお互いどっぷり浸かっているってことでしょうか。

さて今夜は先日録画しておいた映画「ROCK YOU!」を見ました。三流映画って感じでしょうか。
ずいぶんと昔の映画で冒頭でQWEENの名曲「We will rock you」が流れるのだけど、中世の騎士のお話なのにちょっとロックっぽいテイストがあります。お姫様のドレスもイケたおねえさん風。
もっとロックなのかなと思ったらそこまでパロったものではなかったです。きつめに言うと中途半端な雰囲気。
でもけっこう楽しめた。
主役の金髪の貴族を騙った騎士のおにさんはとくにハンサムじゃないけどだんだん可愛い顔に見えてきて、敵対する貴族の騎士は黒髪が眼光鋭くいわゆるBLっぽい攻め顔。
だからといってこの二人でBL妄想するのはかなり無理。というのはノーマルで十分楽しめたってことです。
是非見てくださいとまではいかないまでも罪の無い娯楽作品はほっと一息できますよ。
主役のヒース・レジャーさんって亡くなってるのですね。合掌

ロッセリ-ニのスピンオフ

ファイル 184-1.jpg
ファイル 184-2.jpg

こちらはロッセリーニの息子たちに関係のあった脇たちが主役になっています。
ゲイの従兄弟のレストランの建築設計者の話とか、三男ルカの学友の兄弟の話とか。べつに関係があろうがなかろうが読むには支障のない独立した話になっているのだけど、どこかで繋がっている心強さというか連帯感が心地いいです。
相変わらず攻めは美丈夫でエゴイスティックな男。
受けはスレンダーだがか弱くはないちょっと勝気で美貌の青年。
どの本もこれの連続なんですがBL成人部の王道カプは何度繰り返しても飽きない。
まるで水戸黄門の最後の場面のように「これでなくっちゃ」と満足感があふれています。
蓮川さんのイラストもここまで来ると全部同じ人に見えるのですが、かっこいいのでどれもいい。
とくに受けクンは誰が誰だか区別がつかないです。
自分は攻め目線なので「中」さえ気持ちよければ文句はありません。ただし美人に限る。

ある意味自分にはBLもお伽噺です。
けして見る事の出来ない在り得ない世界だからこそ、後味が遠くへ旅行に行ってる気分になります。
ほんと、癒し、気分転換、ストレス解消として良薬ですわ。
よく効きます。

ロッセーリーニ家の息子「継承者」

ファイル 183-1.jpg
ファイル 183-2.jpg

ロッセーリーニ家の息子たちがそれぞれパートナーを見つけるお話で、それぞれのタイトルが「掠奪者」「捕獲者」「守護者」etc.となりおしゃれなネーミングです。
この「継承者」は隠していた男同士の愛情をカイミングアウトして家族に認めてもらうようなストーリーです。
莫大な財産を失うことより恋人を選んだ先には、家族や家からどういう選択を迫られるのか。ましてや長男レオナルドは後継ぎであり会社のCEOです。レオナルドは次世代の後継ぎを弟たちに託しますが、冗談じゃない弟たちだって・・・・。

「継承者」は上下2巻です。兄弟全員絡むの話しなので1巻じゃ納まらないよね。下巻はこれから読みます。
一番の壁であるパパがどうするか楽しみです。
最初は余計なお世話だった背景(社会や物等も含め)描写は今となるとイタリアの匂いを感じて映画のように見えてきます。

ということで「豪華客船で恋は始まる」でもおなじみのイタリア男のしつこい愛情表現が、見た目クールな男から発せられると読んでてもドキドキもんですよ。
イタリアの男はもっとくどくて俗っぽさがあるので、こちらの息子たちはドイツ系?イタイア人みたいな錯覚がするのだけど恋人が日本人となると日独伊三国同盟じゃん。おお、死語ですかね。

次男と三男

ファイル 181-1.jpg
ファイル 181-2.jpg

金曜日の午後、気が付いたら喉が痛くて赤くなってしまいました。
休日前の夜更かしも祟って確実に風邪!
病院も土曜で診療は終わってしまって、しかたなく薬を買ってつないでます。う~、喉は腫れるし熱も出てる。
いまは薬が効いてきたらしいのでちょっとは楽。

それでロッセリーニの次男と三男のお話です。

三男のルカは後妻の日本人との子供でイタリアンの父とのハーフ。
日本に留学するに、家族からの条件でもともと身の回りの世話をしていたアッシュブラウンヘアのハンサムな使用人兼ボディガードのマクシミリアンが同行します。マクシミリアンはロッセリーニの会社の重要なポジションにいるにもかかわらずルカと日本でしばらく暮らすわけだ。
華奢なルカと肉体美のマクシミリアンの二人が主従関係から恋愛関係へと進むお話です。

プラチナブロンドにアイスブルーアイの次男エドゥアールは長男と三男とはまた別な美貌の女優だった母親の息子。場所は日本で、買い取ったホテルの従業員で美貌の礼人とのお話。礼人とは10年前アメリカで一夜を過ごし、そのまま名前もあやふやに別れるも行き違いと誤解の末愛を確かめ合う。
行きずりの一夜が10年越しに実る奇跡なんだけど、そういううっそーな展開だからこそ小説の面白さです。

長男からマクシミリアンまで同一人物がウィッグ変えてるような絵なのだけど、蓮川愛さんの絵はうっとりします。あえて変わったスタイルは求めずこれでいいのだ、と思います。
持ち上げてるのか皮肉ってるのかと思われそうですが、そう見えてしまうのは事実だし、でも素敵なんです。

人物を描くにしても好きな顔っていうのがあって、最高な男を描くとどうしても一番いいと思っている顔になってしまいます。
個人的嗜好をふっきれば似たような顔にはならないのだけど、好きなタイプが好きなんだからしょうがない。

と言ってる傍らで焦ってMAXIMAの表紙を描いてます。電子出版の描き下ろしの表紙です。
ウェブで公開しているタイトルが電子出版となると中身が分かりやすいように直球なタイトルに変換されます。MAXIMAがどんなタイトルになるか楽しみです。ちなみにPARFUMは堕ちる捜査官でした。