先月ふとこんなイラストが描きたい、と浮かんだのが今回更新した男娼絵です。浮かんだ絵を描こうとするのだけど、どんなに思い描いてもその形が実際の線にならない。
頭の中でははっきりとした絵になっているのに、そのままトレース出来ないのが不思議です。頭の中から手先まで伝わる間に薄まってる。
「あなさま、抱いておくれし」
女形や女装ではないので女性っぽくならないように描くのは難しい。
歴史的に陰間や男色における若衆はとても若くて15から18が中心だけど、あの時代のその年齢は今の20才前後なのでしょうかね。
しかし若衆も含め小姓や稚児の流行が少年愛の産物だとしたら、やはり今の15から18才と同じなのでしょう。
昔は寿命が短かったので15、18はほぼ大人への入り口のように思えるのですが、今と変わらず老け具合は生活環境の違いで見た目に差が出るだけなのかもしれません。
なぜ年が気になるのかというと更新した絵はとうに20才は越えてます。大若衆もいいところで年齢のルールから言ったらアニキ側の念者ですよ。
ま、それはそれとして男として体が出来上がって、現在進行形の”熟れ”ている年頃と言ったら20才は過ぎないとお姉さんは許しません。
この”熟れ”も熟れつつあるのと熟れているのでは年齢のイメージが変わりますね。
女装ではなく明らかに男である男娼(でなくても)には少年愛ではなくギャップ萌えと言った方が似合うみたいです。
確かコーコーセーの頃、タルホさんの『少年愛の美学』というのを読んだのだけどピンとこなかった記憶があります。
アナルの価値感を説き、理攻めの少年愛より自分はもっとイメージで捉えたかったのです。今読んだらまた理解が違うのでしょうね。美学というからには理攻めは正しいのだし。
それより読まなきゃならない本が漫画を含めてどっさり。こういうものを抱え込むのは至福の充実です。