[男色の日本史――なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか]
等という本を読んでる。著者はゲイリー・P・リュープ という外国人。
よく調べ、よく日本の書物を読んでいるかそれがスゴイ。
内容は江戸時代まで男色は一般的であり僧侶や武士、町民にとって珍しいものではなかったということです。
昔の日本は独特の道徳観念があって色恋については男女の違いをそう意識していなかった、というか無頓着だったのかな。
そういうことや、たしなみや風俗についての研究所でかなりきわどい言葉で説明しています。
風俗や習慣については自分なりに考えたものはあるのだけど、当時のこととしては気分で流れているようでそうたいした理屈はないんじゃなかと思うのです。
そういうのが古代ギリシャ時代の男色(とは言わないのだけど)との違いで、日本では市民権を得た習慣だったと思いたい。
僧侶はやむにやまない下事情で稚児を容認し、武士は男の友情が極まって「葉隠れ」までお作法として書かれ、町民はきれいな兄ちゃんに惚れ。だってしたくても女性の人口がかなり少ないんだもの。
好きになっちゃえば男も女も人間だもの、でいいんじゃないか的日本の男色の文化だといいなあーと。
だから絵や漫画でそういう世界を作ってます。