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ロッセリーニ家の息子 略奪者

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今日は岩本薫さんの「ロッセリーニ家の息子 略奪者」です。
イラストは蓮川愛さん。

おヤクザ一家の長男が相続放棄して堅気になってなんだかんだのうちにシシリアンマフィアのドンのレオにさらわれてすったもんだの挙句ラブ・エンド。
途中マフィア・ファミリーの副業のワイン作りの説明が長くて、なんの本だったかと考えてしまった。

全体としてはありがちですが可もなく不可もなく普通に楽しめる一冊でした。レオがかっこいいので読んだ、って感じですが最初のクールな印象はどこへやら、とっても優しい方でした。べつにヤクザでもマフィアでなくても良かったような気がします。その血に匂う強さが見えなかった。

ちなみにAmazonの評価を見ると
素晴らしい、普通、物足りないの様々です。なんか分かる。。。

28歳にしてドンのレオと、アキラという29歳のわりに異常に若い男性のカプは「豪華客船で恋は始まる」のあの二人と顔がそっくりじゃないか?
あ、そういえばどっちも黒髪イタリア人と日本人のカプですね。
蓮川さんお得意のキャラデザなのだけど、それが好きなんです。もうレオがかっけぇ~。

このロッセリーニ家の息子はシリーズで数冊兄弟分出版されていて、これから片っ端攻めて行きます。
たしか外伝入れて全部で9冊だったか。しばらくロッセリーニで明け暮れられます。

『神官は王を悩ませる』4巻

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再び神官と王シリーズのお話。
4巻の『神官は王を悩ませる』で今までにない感動しちゃいました。

個人的好みでは女の入れ替えのような受けはあまり興味ないのですが心入れ替えました。
神官の冴紗はこの世のものではない美貌の美青年で羅剛という王様の妃でもあります。

冴紗は全てを羅剛のために生きていてその在り方が半端なくいじらしく書かれていると読みながら微笑むしかありません。
よくもまあそういう考え方が出来るものだと驚くのだけど、実は冴紗が「世の道」を握っているのにさらに驚きます。それを分かっている羅剛は冴紗の影として生まれてきたことを自覚するのだけど、冴紗はその反対のことを考えている。
まさに陽と月のような関係。お互いを立てつつ引き、引かれる存在。
羅剛の冴紗に対する激しい恋心も、どうしてこんなに好きになっちゃったんだろうという歓喜と”もだえ”が素敵です。王であるのにどんなにみっともないまねをしてもさげすまれても冴紗を守ることこそ男の、いや夫としての誇りだと豪語する強さ。
王だから、とか美形男子だからかっこいいんだと言っては見も蓋もないけど、かっこいいんだからしょうがない。
自分がどれだけの恋をしたらそういうことが書けるだろうかと思える文章でした。

ここまで愛し合うことを、SEXではなく気持ちで表現できる面白さって今までなかった。
こんなに濃くていやみなくらいの愛情表現なのに認めざるを得なくて笑ってしまいます。

めでたくサヤに納まっても恋心は以前より増すのがいつまでも面白く読めるのがすごいです。
恋ってやっぱりいい、と思えるシリーズでした。

などと夢ごこちで読書に耽る秋。
そして明日も仮りの姿で会社でお仕事。これもファンタスティックだよね。

読書ちう

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吉田珠姫さんのBL小説を読んでいます。
たしかAMAZONをふらついていてピックアップしたら面白そうなので買ってみました。
挿絵は高永ひなこさん。

『神官は王に愛される』 
『神官は王を狂わせる』 
『神官は王を恋い慕う』
『神官は王を悩ませる』
『神官と王の切なき日々 神官シリーズ番外編集』

切なき日々というのは去年発行です。
虹色の瞳と髪を持つ神官にベタ惚れの王様のお話。王様の武士言葉が重たくて、しかもベタベタと愛を唱えるものだから濃ゆいのなんのって。黒髪黒瞳の頑強な王様羅剛(24歳前後)が神官冴紗にメロメロでついには冴紗をめでたく妃(でも男)に迎えます。
冴紗の恋愛に疎く、無垢な様は天然があり羅剛はそれがかわゆくてたまんねー。
羅剛の愛おしくて狂わんばかりの感情や冴紗のひたすら慕い捧げる気持ちなど、二人の心が入り乱れるうちにめでたしめでたしのハッピーエンド。

羅剛以下家臣たちの武士言葉に馴れない人は読みづらいかもしれませんが、その古めかしさがかえって新鮮。
『男天女』でもへんに古風な言葉遣いを使ってますが、こちらはもっと積極的に入れてます。まあ、自分のは少し変化をもたせているという程度で正しい言葉でもなく雰囲気のみです。

挿絵の高永さんをよく知らないのですが、絵柄としてはどちらかというと好みではないんです(すみません)。好みや好き嫌いではなく羅剛のかっこよさや冴紗の可憐さはしっかり見えて小説と一体になってます。自分、偉そうに言ってますね。

ほぼ年に一回の発行のようで、まだシリーズとして続くようです。
現代物に凝ってしまうとなかなかファンタジーや時代物に手が出にくいと思いますが気分が向いたらいかがですか?

BLポーズ集

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AMAZONでこんな本があるのだけどちょっと気になりました。
AMAZON本紹介
↓『マンガ家と作るBLポーズ集 1 スーツ篇 [大型本] 』

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC%E5%AE%B6%E3%81%A8%E4%BD%9C%E3%82%8BBL%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BA%E9%9B%86-1-%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%84%E7%AF%87-%E5%BF%97%E6%B0%B4-%E3%82%86%E3%81%8D/dp/4403650406/ref=wl_it_dp_o?ie=UTF8&coliid=I2AZ0XQ8PZD0QG&colid=3MAH56VOKSZND

まあ、コートを脱ぐ季節になれば観察はそこらへんで出来るでしょうね。新入社員の多い4月が漁り時。

『美剣士』

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いろいろ情報交換などをさせてもらっているBさんの勧めで久しぶりにBL本を買って読みました。
本来はBLではなくSM小説をBLに描き替えたものだそうです。原作は団鬼六さんで著作は小野塚カホリさん。

お話しは元服前の若様菊之助が脱藩した重四郎を探す途中で雲助に捕まり散々甚振られてしまう。
重四郎が雲助の一味に加わっていた為目の前で犯される、という読んでいていたたまれなくなるものです。
漫画の絵はかなり雑なのだけど、大雑把な線でもキャラは味がありました。菊之助は可愛い男だし重四郎は野生的で色っぽくて好きなキャラです。

そんなことから少しAMAZONでBL本を検索してみました。
なんかすごいことになってる。
拘束、ペット、調教、躾け、おいおい犬並み。よくある内容には復讐するうちに捕まってヤられまくりでそんな体になりました。

自分振り返ると甘々でしたね。世の中厳しいようです。
まぁ、犬はいただけませんがソソるキーワードはあります。そこらへん今後の参考にして少し鬼畜にならないとダメかもな。

Men Without Ties

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だいぶ前にロッカーのハギちゃんからもらったお気に入りの本です。
ヴェルサーチの一辺が8センチで厚さが2センチ位の本なのですが中は均整のとれた男性モデルがギッシリ。イラストの参考にと頂いたのだけど小さい本のわりにはけっこう高価なものでした。

ヴェルサーチはこっちの方で有名な方で、ご自分の嗜好をこんな形で写真集に出来るのがうらやましいですね。あくまでも興味本意の写真集ではなくファッションリーダーとしての挑発なのでしょうけど、自分は下から目線で見ております。

アポロンに愛されたアドニスのような写真や、抱き合う青年など絵画のように美しいです。よく見かけるやってる最中にカメラ目線でニッコリなんて、確かにHな写真だけど全然ソソらないのに比べ、卑猥ではないけどコチラの方がずっとエロいんです。
さすが最高のデザイナーの本ですね。下世話に言うとちょっとゴスなヴェルサーチのファッションって好きです。

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