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読書ちう

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吉田珠姫さんのBL小説を読んでいます。
たしかAMAZONをふらついていてピックアップしたら面白そうなので買ってみました。
挿絵は高永ひなこさん。

『神官は王に愛される』 
『神官は王を狂わせる』 
『神官は王を恋い慕う』
『神官は王を悩ませる』
『神官と王の切なき日々 神官シリーズ番外編集』

切なき日々というのは去年発行です。
虹色の瞳と髪を持つ神官にベタ惚れの王様のお話。王様の武士言葉が重たくて、しかもベタベタと愛を唱えるものだから濃ゆいのなんのって。黒髪黒瞳の頑強な王様羅剛(24歳前後)が神官冴紗にメロメロでついには冴紗をめでたく妃(でも男)に迎えます。
冴紗の恋愛に疎く、無垢な様は天然があり羅剛はそれがかわゆくてたまんねー。
羅剛の愛おしくて狂わんばかりの感情や冴紗のひたすら慕い捧げる気持ちなど、二人の心が入り乱れるうちにめでたしめでたしのハッピーエンド。

羅剛以下家臣たちの武士言葉に馴れない人は読みづらいかもしれませんが、その古めかしさがかえって新鮮。
『男天女』でもへんに古風な言葉遣いを使ってますが、こちらはもっと積極的に入れてます。まあ、自分のは少し変化をもたせているという程度で正しい言葉でもなく雰囲気のみです。

挿絵の高永さんをよく知らないのですが、絵柄としてはどちらかというと好みではないんです(すみません)。好みや好き嫌いではなく羅剛のかっこよさや冴紗の可憐さはしっかり見えて小説と一体になってます。自分、偉そうに言ってますね。

ほぼ年に一回の発行のようで、まだシリーズとして続くようです。
現代物に凝ってしまうとなかなかファンタジーや時代物に手が出にくいと思いますが気分が向いたらいかがですか?