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Endless Waltz 2 更新

あれれ、といううちに結城さんがオチてしまったのですがページ的に巻き入れてしまいました。もっと悩ませたかったのだけどな。
展開もモエ上がって体が止まらず最後までイタそうかとも考えたのだけど、いっきに行ってしまったら後が続かないので先延ばし。
先延ばしは冗談ですが、そこは紳士なので相手を大切にするところから始めることにしました。
結婚に失敗もしてますのでそこは慎重に。
それにああ見えても類は25ですから、ダダ漏れの性欲からは大人になってます。
これからは一気に愛を育んだ展開にしていきたいです。

Rebirth

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初めにこのバンドを知ったのはこのジャケットが気に入ったから。
タイトルにぴったりなイラストで曲もいいものばかりです。
Rebirth(再生、更生、復活、蘇生、回復)っていい響きです。

Angraというグループはブラジルのロックバンドです。
さんまのTV番組で『恋のから騒ぎ』の冒頭で流れる曲『Angels Cry』はこのバンドのデビュー曲です。あれって女性VO.に聞こえるけどアンドレ・マトスが歌ってます。
ブラジルはサンバだけじゃない。
こんな切ないヘヴメタルもあるんだよー。
ヴォーカルは何度か変わっていて音楽的に好きな時のvo.はエドゥ・ファラスキでこのRebirthもエドゥが歌ってる。
この前のvo.のアンドレ・マトスもよかったな。

SASRAという旅へ

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人気小説家集団「Unit Vanilla」のSASRAシリーズ4巻です。

罪ある恋人たちの輪廻転生の物語。
展開としては1巻で現代の恋人たちの出会いと、物語の原因となる古代エジプト王国の王子と神官の物語。
王子と神官は神の声の代理人である少年ティティに悪気があったわけではないのだが罪を着せられて不運の結末となる。
この少年の罪の償いは不老不死と声を出せない、食べられないという苦行で未来へと旅を続けること。そして罪をかぶりながら転生する恋人たちを救うこと。
恋人たちは前世を忘れて何度も出会うこととなり、唯一恋人たちと少年を繋げるのはエジプト時代に問題となったラピスラズリで後世は指輪となって3人を引き合わせる。

1巻は現代から離れ、古代エジプトに飛ぶ。
それと書き下ろしの中国編。かんざし職人と出世した幼馴染みの恋物語。

2巻はローマ軍の騎士と大敗した敵国の戦士が奴隷剣闘士としコロセウムで戦いながら惹かれあう。
次は美丈夫な盗賊と見目麗しい貴族の悲恋。

3巻はインカ帝国の通訳と捕虜となった美貌の貴族。
そして江戸時代は貧乏武士と将軍の落し種の仮面の少年の物語。

4巻は大正ロマンの時代からやっと現代に戻り大団円となる。
不時着した砂漠で幻の古代エジプト時代の宮殿でティティに導かれ罪の償いをし、ティティもアメン神に許されて昇天していった。
さて現代まで続いた恋人たちは何度も出会い、何度も悲恋を繰り返す前世を確認しめでたしめでたしに終わる。

途中、全てハッピーに終わることのない話しに、どれも死なせたくないキャラゆえ切なくなる。BLに於いて死ネタはご法度というものの、それゆえに彼らの恋に対して執着が出てきてしまう。
その切なさのストレスがグランドフィナーレで「そろそろ一緒に住むか」という初めて実る恋に感動します。
もしかしたら呪われた恋つづりはこの現代編で大往生となるのだろう。満たされない救われない叶わないの表れが転生だとしたら、もう”生き返らない”のが恋人たちのゴールであれば喜ぶべきことだと思う。

同じくUnit Vanillaのアーサーズ・ガーディアンシリーズは少しコミカルでこれと対照的だ。自分はそれでも両方欠かせない好きなシリーズです。
SASRAとは流離うから来てるのだろうか。
読み終えて旅をしたなーって感じ。大満足です。

さてイラストは大好きな円陣闇丸さん。
もう絵もいいとどんどん話しに夢中になりますね。ほんとに色気があっていいです。

茅島氏の優雅な生活

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再び遠野春日さんの茅島氏シリーズです。
小説「茅島氏の優雅な生活」3巻
コミック版(漫画:麻々原絵里依)3巻

コミックは小説をそのままコミック化したものです。
小説の挿絵が日高 ショーコさんなのでイメージがだいぶ変わります。
基本的なお話は「優雅な生活」で、プロポーズ編、英国旅行編となります。

主役の美貌の青年茅島氏は名声もある莫大な資産家で、両親を亡くして孤独ではあるがあまり人間味のない性格のためともすればボケキャラと紙一重。思考も感情も凡人ではなく高貴な環境による一般人にはない人生観の持ち主である。
一挙一動が優雅で嫌味が無く、独特な口調やストレートな物言いが何故か憎めず、かえって興味をそそるのか周りから意外にも好かれている。普通なら嫌悪感を持ってしまう態度なのに愛らしさが人を呼び、特別に取っておきたい美味しいお菓子のような存在なのだろう。
対する茅島氏の愛する青年は東大法学部もストレートに入ったのを捨ててまで庭師になった。どうしてかというのは小説を読んでいただきたい。要するにただの庭師にしておくにはもったいない高学歴、高身長の男らしいゲイの美青年。

ことの始まりは茅島氏は屋敷の中から広い庭園の世話をする健康的で男としてのガタイのいい美青年を見かけて、だんだん惹かれていったのだろう。

ある日社交場で茅島氏は友人の恋愛観を聞いてそれを実戦し、ハンサムな庭師の家に「好きだ」と告白に行く。しかもどしゃぶりの雨の中。本当に好きなのにゲイの庭師にとってはおぼっちゃまの気まぐれにしか思えない。
しかしそれが戯れでも放っておけなくなりいつしか本気になっていく。茅島氏というのはこいつは放っては置けないと思わせるタイプの人間なのが、周りから気に掛けられる得を持っている。
孤独で人として無味無臭の茅島氏の屋敷の執事たちは、むしろ庭師との恋愛を応援しているのが微笑ましい。

感情をうまく表現できないなりに必死に庭師を愛しているいたいけさ。そして庭師のいつかはこの恋愛は散るだろうと思いながら恋する切なさ。ふつふつと燃える青い禁断の男心が美しい。
セックスにも茅島氏は素直で、おとなのオモチャを使ってのセックスも恋人が喜べば自分も気持ちがいいと思う育ちの良さが面白い。

この浮世離れしたラブロマンスが心を休ませてくれる、そんなお話でした。

交渉人シリーズ

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榎田尤利さんの交渉人シリーズ全7冊を読破しました。一応これで一段落で、完結というよりまだ出版される可能性があるようです。

主人公の芽吹は綺麗な顔の交渉人。
ネゴシエーターって職業で相手と話し合いで時間や問題を和解させる職業です。弁護士とも探偵でもない。
もともとすんなり司法試験に受かったエリートで検事・弁護士を経て俗っぽい交渉人を始めた男。頭は切れるがちょっとゆるいキャラです。

攻め役の兵頭はガテン系クールビューティー。やくざで専務という役職。高校の時の芽吹の後輩で芽吹ラブ。
シャープな色男はやくざでも知能派で仕事ぶりも配下から慕われる兄貴。

いろいろ事件を乗り越えてお互いなくてはならない存在までゴールインするわけだけど、こうして文字にするとよくあるお話。
だけど読むほどにやっかいな己の性格に振り回されながらどんなにか相手を思い、無理や我慢をしても信じて勝ち取る愛がいじらしいんです。

判っていながら罠にはまり、別れたふりをしながら他の男とのセックスを見せつけ合う。その時は自分の気持ちを殺して平常を装うけど実は体の中で血を流す苦痛をかみしめるような男の我慢。それだけお互い惹かれているってことがよく分かる。

30代前半の大人の男の愛し方はけして甘くはなく、社会の責任に耐えながらも隙間を縫ってじつは心は束縛している強い愛がいい。
時折恥ずかしいような甘えたことをしらっという兵頭の純情。
大っ嫌いなやくざを心底愛してしまい我ながらがっくしする芽吹だが笑って愛を認めざるを得ない状況にけっこう満足していたり。
お互いこの野郎と思いながらも添い遂げるのだろうなとほっとする関係です。

文章もなかなかコミカルな所やうまく言い当てる心理状況などで、どんどん進みます。
読む前は、ちょっと暗めの人間関係に飛び付きが悪かったのだけど、これも捨てられない本になりました。
奈良千春さんの達者なイラストがヤクザがらみの話をスマートに描いてくれてます。奈良さんでなかったら読まなかったのだろう作者様には申し訳ない。いや、作者を絵師の見事な連携プレーがこの本を買わせたのだと思います。
芽吹ぞっこんの美丈夫兵頭の登場する度オーラとフェロモン出しまくりに期待して、またの出版を待ちに待っております。

Coldplay - Princess Of China ft. Rihanna

オルタナティブですがColdplayは『Viva La Vida (美しき生命)』で好きになったイギリスのバンドです。『Viva La Vida』では空気のある壮大な空間を感じ陶酔し聴いた曲でしたが、この『Princess Of China (中国公主)』はオリエンタルな色気のあるメロディーが素敵です。
中国に映画『グリーン・デスティニー』を思い出すアクションが綺麗。『LOVERS』や『HERO』のチャン・イーモウが監督したのではないかと思えるような映像ですね。しかしもしそうであったなら忍者は出てこないだろうね。あれは日本のモンですよ。中国の打楽器がドラムとリンクしているのが面白い。
歌詞の古ぼったい表現のOnce Upon A Time(昔々)から始まるのがすごくファンタジーで、LA銀的に『Prince Of China(中国公子)』と変換して気分はコミックで聴いてます。

Ohh, oh oh oh oh, oh oh oh oh, oh oh oh oh

[クリス]
昔々、ある男が走っていた
「彼らよりも早く」そう言いながら逃げていた
僕は行かないといけない
行かないといけないんだ

昔々に僕らは引き裂かれてしまった
貴女は僕の心を握っている
2つに引き裂かれてしまった僕の心を

Whoa, oh oh oh, oh oh oh

[リアーナ]
昔々、私たちはあれほど輝いていたのに
今は戦っているだけのように見えます
ずっと・・ずっと・・

昔々、私たちは味方でした
私たちは仲間でした
一緒に戦っていました

どうして、貴方は行ってしまったの?
私の想いを捨ててまでして行かなければならなかったのですか?

私は王女、貴方は王になれました
指輪をはめ、お城に住めたでしょう
でも、叶わぬ夢
貴方は離れて行ってしまいました

貴方は私のスターを盗みました

Oh whoa, oh whoa

あなたはわたしを傷つけました
いえ、とてもわたしを傷つけました

Endless Waltz2 25ページまで更新

中途半端な切り方ですがひとまず更新しました。
設定も話も軽いノリで描いてますので超娯楽コミックとしてください。
もっと背景とか描き込みたいのだけど人手不足(って自分ひとり)なんで遠回りしてません。やっぱりがっちり背景を決めると臨場感もあっていいよね。しかしあまり背景に時間かけていたら本題が見えなくなってくるし、これが終わったら次はああいうのが描きたいとかあると生きている間にどれだけ描けるか心配になってしまいます。要らぬ心配でした。
でもせっかく覚えた3Dも時間掛かりすぎて背景に利用できません。これはやる気の問題。
しかも最近目が疲れて睡魔が襲い夜更かしできなくなってるし。
ああ、もしかしてパソコンのブルーライトのせいなのかな。たぶんそうだと思います。もうだめだと思ってもベッドに入ってから1時間くらい読書はできるものね。睡魔どこ行った?

いただく拍手を見るとけっこう明け方から朝に多いのは朝方が多いってことでしょうか。
夜型だった自分ですがここらで切り替えてみようかと思うのです。だけど、こんな淫らなコミック描いてから出勤というのがどうしても出来ない。一日悶々する。
なんか良い目覚ましあるかしらね。覚せい剤は対象外。

当たりの平安物

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久々に時代物のBLを読みました。
買ってからなかなか時代物の気持ちになれなくてしばらく放置していたのですが、読めばやっぱり面白い。
ネタバレになってしまうので詳しくは避けますが入門くらいのコメントを書きます。
佐々成美さんのイラストは胸板のしっかりした平安貴族がかっこいい。ぬしよ、鍛えてるな。キャー、いい。

「姫君の輿入れ」は左大臣家の息子挟霧(さぎり)が故あって女装して育ち、右大臣方の貴公子(光源氏に例えられるほどの地位と美丈夫)実親に夜這いされて次第に惹かれていく。実親は挟霧の平らな胸にびっくり、でも美少年と確認すると秘密を盾に猛アタック。挟霧ははじめは嫌々ながらの女と偽ったままの輿入れだったが実親の深い愛情に包まれ、だんだん本来の少年の姿に戻って愛される。
挟霧が健気で、最初は女装かよ!と思ってがっかりしたもののだんだん男の子に戻るが良い。途中で実親に災難が降りかかりますがなんのそのご安心ください。とにかく実親は平安時代のスーパー美男子で読みすすめるほどに惚れてしまいます。

「貴公子の求婚」は輿入れに登場する実親の友人と嵯峨野に隠居した貴公子のラブロマンス。さえない朝家に実親も認めるほど立派な貴公子との組み合わせは一味切なさがあります。貴公子は蘇芳と名を偽り身分を隠しつつも朝家に本気になっていく気持ちにときめいてしまいます。けじめの付け方が大胆でドキドキしますよ。
もう興奮して後半一気に読んでしまった。

お話の中にこの時代の描写が詳しく書かれており風俗を知るのも面白いです。あくまでも歴史書ではないので平安風として読んでくださいとは、著者の和泉桂さんも言う所であります。
某TV局の清盛のように平安時代は判りにくいということですが、あの香を焚き染めた優雅なラブロマンスはキリキリした脳がほっと一息します。貴族という甘美な言葉に酔います。
実親や蘇芳に脳内を食い散らかせられる快感に、ただ今時代を旅する楽しさに浸ってます。